Al Di Meola
Electric Rendezvous
Columbia原盤
1982年録音
アル・ディ・メオラの作5枚目のスタジオ・アルバムです。全8曲中、6曲が次のメンバーで演奏されています。
Anthony Jackson(b)
Jan Hammer(key)
Steve Gadd(d)
James Mingo Lewis(per)
残りの中の1曲はキーボードがPhilippe Saisseに変わっており、もう1曲はキーボードは参加せず、ギターのパコ・デ・ルシアが参加しています。
だいぶ遅れてフュージョンに接している私にとって、このアルバムでの演奏が、それまで聴かずにイメージしていた「ザ・フュージョン」です。ロックのリズムを取り入れ、エレクトリックな演奏で多重録音を駆使し、激しさや喜び、そして哀愁を表現していく演奏は、実に楽しいものです。
その中にあって、事実上アル・ディ・メオラとパコ・デ・ルシアのアコースティック・ギター2本で演奏されている「Passion, Grace & Fire」は、アルバム全体のバランスを崩すことなく、名人二人のギター演奏の凄みをサラッとした存在感で聴かせてくれるものです。
この翌年にはスーパー・ギター・トリオが、この曲をアルバム名にしたスタジオ作品を制作しました。