2021年11月7日掲載

Charles Tolliver
Live In Berlin At The Quasimodo / Vol.1
Strat – East原盤
1988年7月録音

 トランペット奏者のチャールズ・トリヴァーの、1972年のライブ作品を以前(2021/3/7)ここで取り上げました。場所は当時の西ドイツのミュンヘン、ドミシルでのものでした。

 今日取り上げるのはそれから16年後のライブ作品です。この時でもまだ西ドイツのベルリンにあるクアシモードでの演奏です。共演者は Alain Jean – Marie(p)、Ugonna Okegwo(b)、そして Ralph Van(d)、トリヴァー作の4曲を演奏しています。

 引き締まったトランペットの響き、次から次にあらわれる旋律の数々、そんなトランペッターとしてのチャールズ・トリヴァーがここにいます。46歳の彼は、円熟味を併せ持つようになったのでしょう。そんな彼に合わすかのような、メンバーの緊張感ある演奏が、さらにトリヴァーを引き立てています。
 アップテンポで攻める「Ruthie’s Heart」、ゆったり語る「Ah, I See」、ブルース魂が輝く「Stretch」、本当に素敵なライヴ演奏でした。