Clifford Jordan
The Highest Mountain
SteepleChase原盤
1975年4月録音
この録音の時には44歳のテナー・サックス奏者のクリフォード・ジョーダンが、シダー・ウォルトン(p)、サム・ジョーンズ(b)、そしてビリー・ヒギンズ(d) と、ミュンヘンで録音した作品です。
タイトル曲や「ベア・キャット」という彼の代表曲と共に、メンバー作の曲を演奏しています。
私のこのレーベルの印象ですが、特にワン・ホーン作品の場合にはメンバーに特段の指示を与えずに、自由に演奏させている感じがあります。それが良き方向に出て熱き1枚となる場合もあれば、少し単調になってしまったかなと思える作品もあります。
私には本作品は後者かなと感じ、流石に1時間近くをじっくり聴くには気持ちが続かない場面もあります。しかし、そんな中にも光る展開があります。男の気概の大きさを感じる「ベア・キャット」、ベーシストの心意気に聴き入るサム・ジョーンズ作の「セブン・マインズ」、クリフォード・ジョーダンのテナーの熱い響きに聴き入るタイトル曲の「ザ・ハイエスト・マウンテン」などに気分が踊った1枚です。