2019年9月6日掲載

Dick Meldonian
You’ve Changed
Progressive原盤
1978年8月録音

 ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、200円で購入した作品です。

 胡散臭く感じるヒゲ顔のジャケです。あまり信用できそうにないお顔です。そんなジャケの本作品がディスクユニオン関内店中古CD半額セールのエサ箱の中に、シールドされたままで10枚近く入っていました。想像するに、再プレスCDを仕入れたが全く売れないので中古セールにぶっ込んでおこうとのことなのでしょう。

 サック奏者のDick Meldonianは「新・世界ジャズ人名辞典」に掲載されていない方です。ウィキペディアによれば彼は、1940年代終わりからプロとしての活動を始め、多くのバンドに在籍していた方です。そんな彼は1970年代後半から1980年代初めまでの数年間、スポットライトが少し当たった時期があったとのことです。
 本作品はそんな時期に録音された、カルテットでの演奏です。

 深みはないが、自信に溢れた演奏です。

 世の中にはジャズに限らず、ミュージシャンの貧乏話は山のようにあります。ジャズ界でも黄金時代に活躍しながら、生活のために堅気の仕事についたというミュージシャンが何人もいます。
 このディックはそんな世界で数十年間に渡り活動し、生活してきた方です。そこには強い自信が生まれることでしょう。また所属するバンドの花形奏者を食わない演奏というのも、自然に身についたことでしょう。

 「どうだい、ジャズって楽しいだろう」とのディックの笑顔のように、聴き終えてからジャケを見ると感じました。そして私が聴く前に感じた胡散臭さは、消えておりました。