2020年6月10日掲載

Kasper Villaume
#2
Stunt原盤
2002年12月録音

 ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、250円で購入した作品です。

 キャスパー・ヴィヨムとのカタカナ表記になるこのピアニストは、1974年生まれのデンマークのジャズマンです。ウィキペディアにページがある方ですが、そこには「2002年以来何枚かのアルバムを発表している」とありますので、今日取り上げるのは彼のごく初期の一枚となります。

 「今日の1枚」では、彼の2004年録音盤を取り上げたことがありました。(2005/6/10)それはJesper Bodilsen(b) と Jeff Tain Watts(d)が参加としてのトリオ作でしたが、私はベースとドラムをほめておりました。

 今日取り上げる2002年作品には、Lars Moller(ts)、Jesper Bodilsen(b)、そしてMorten Lund(d)が参加しての、カルテットでの演奏です。

 ハード・バップの力強さを2000年代に活かすとしたらこのような演奏なのかと、何度も唸りながら、本作を聴き終えました。主役のヴィヨム、そしてモラーのサックス、この力強さとスピード感を併せ持つ演奏、そして暴走寸前のエネルギー、素敵でした。

 スタンダードの「My Man’s Gone Now」からヴィヨム作の「The Speedmaster」へと続く展開は、曲の解釈の巧みもあり、なかなかの聴き所と言えるでしょう。