Miles Davis
On The Corner
Columbia原盤
1972年6月録音
マイルス・グループが1972年6月に3日間かけて録音し、1972年10月11日に発売された作品です。
6月1日の参加ミュージシャン
デイヴ・リーブマン (ss)
ジョン・マクラフリン (el-g)
チック・コリア (el-p)
ハービー・ハンコック (el-p)
ハロルド・ウィリアムス (org, synth)
コリン・ウォルコット (el-sitar)
マイケル・ヘンダーソン (el-b)
ジャック・ディジョネット (d)
ビリー・ハート (d)
アル・フォスター (d)
6月6・7日の参加ミュージシャン
カルロス・ガーネット (ss)
ベニー・モウピン (bcl)
デヴィッド・クリーマー (el-g)
ハービー・ハンコック (el-p, synth)
チック・コリア (el-p)
ハロルド・ウィリアムス (org, synth)
コリン・ウォルコット (el-sitar)
カリル・バラクリシュナ (el-sitar)
マイケル・ヘンダーソン (el-b)
ジャック・ディジョネット (d)
ビリー・ハート (d)
アル・フォスター (d)
フランスのジャズ雑誌「ジャズ・マガジン」の編集長であるフランク・ベルジェロの話によれば、録音の前月の5月にマイルスがクラシック・チェロ奏者のポール・バックマスターと再会したことが、本アルバム制作につながったとのことです。「二人はファンクのリズムと現代音楽の形式的で共鳴的な抽象性を組み合わせたシナリオを思いつた」(Google翻訳をそのまま)とのことです。ちなみにポール・バックマスターは指揮者・アレンジャーとしても有名で、1970年代には多くのロック作品に関わっていました。
やはり強烈なリズムが印象に残る作品です。
フランク・ベルジェロによれば録音は、混乱模様で行われていたようです。あるミュージシャンは病院からスタジオへ直行すると、打ち合わせなしに演奏中のスタジオに放り込まれたとのことです。
6月1日と6月6・7日ではサックスやギターなどでメンバーの変更があります。しかしながらリズム陣は同一メンバーなので、リズム陣のスケジュールを抑えての、急遽レコーディングだったのでしょう。
2007年に「ザ・コンプリート・オン・ザ・コーナー・セッションズ」というCD6枚組箱が発売されました。これには1972年3月から1975年5月までの、マイルスのスタジオ・ワークが収めらられています。このCD6枚組箱は、休養前のマイルスの、止まることのない探究心を味わえる、7時間弱であります。