Miles Davis / Sonny Stitt
Stockholm 1960
Royal Jazz原盤
1960年10月録音
マイルス・デイヴィスの1960年秋の欧州ツアーの、ストックホルム公演での演奏をおさめたブートレグCDです。JAZZDISCO.org をみますと、この10月13日は2回公演だったとのことです。
その演奏内容については、1980年代半ばにドラゴンからブートレグLPレコード発売されました。しかしそれは全てではなく、未収録分に関しては、1990年にデンマークのレーベルからブートレグCD発売されました。(マハールの記憶)
その意味ではこのブートレグCDは、発売当時には意義あるものでした。しかし後にドラゴンからこの日の演奏のコンプリート収録でブートレグCD発売され、このCDの存在意義はやや薄れてしまいました。
1960年秋の欧州ツアーではテナー奏者はソニー・スティットとなり、リズム陣は春と同様に、ケリー、チャンバース、コブでありました。
スティットがマイルス・グループに参加していたのは数ヶ月のことであり、また公式発売作品は無かっただけに、その演奏が語られることは実に少ないものです。それはマイルスとスティットとの相性にも、原因があるのでしょう。
1980年代半ばにドラゴンから発売された、コルトレーン参加の1960年春のストックホルム公演のブートレグLPレコードは人気となりましたが、スティック参加の秋のストックホルムの売れ行きはそれほどでも無かったと記憶しています。
演奏内容は抜群とは言えないのでしょうけど、スティットとマイルスの演奏を聴ける喜びは、私のとって大きなものでした。それから30年以上が経過していますが、聴けば聴いたでジャズを感じる内容です。