Reeds and Deeds
wailin’
Criss Cross原盤
2004年4月録音
1968年生まれのエリック・アレキサンダー、1971年生まれのグラン・スチュワート、この二人のテナー・サックス奏者は、1990年代初めから人気者となっておました。そして二人共に、クリスクロスに多くの作品を残しています。この二人の双頭グループとして「Reeds and Deeds」というレコーディング企画をクリスクロスが作り、3枚の作品が発表されました。
Wailin’ (2004)
Cookin’ (2005)
Tenor Time (2010)
今日取り上げる作品は最初のもので、リズム陣にはこの時代の先頭を走っていた次の3人が参加しています。
David Hazeltine(p)
Peter Washington (b)
Kenny Washington (d)
このソロはどちらが吹いているのかと気にし出したら作品を楽しめなくなりますが、それでも聴き分けたいのがジャズ・ファンというものです。音色の違いで簡単に分かりますねと思っていたのですが、ライナーノーツにあるソロ順の記載をみますと、私の聴きわけが雑なものだと気付かされました。
余談はここまで。思ったほどの爆発感はなく、ぶつかり合いという場面も僅かなものです。しかしここには、暖かい気持ちになるサックスの音を堪能できる魅力があります。こんな気持ちになれるテナー・サックス2本も良いものです。