The Julius Hemphill Sextet
Five Chord Stud
Black Saint原盤
1993年11月録音
WSQを脱退したジュリアス・ヘンフィルは新たにサックス奏者6人でアルバム「fat man and the hard blues」を制作したのは、1991年のことでした。それから2年半ほど経過して再びサックス奏者を集めて、本アルバムを制作しました。
Tim Berne(as)
James Carter(ts)
Marty Ehrlich(ss,as)
Andrew White(ts)
Sam Furnace(bs,fl)
Fred Ho(bs)
サックス奏者を6人集めて、ジュリアス・ヘンフィルは指揮に専念しています。
このヘンフィル率いるサックス集団の前作「fat man and the hard blues」がしなやかさを狙った作品とするならば、この「Five Chord Stud」では硬質なサウンドを目指したもので、それはWSQに通じるものがあります。またヘンフィルが指揮に専念したことにより、アレンジの妙が全体に冴え、またソロも聴きごたえあるものになっています。
Marty Ehrlich、Andrew White、Sam Furnace、James Carter、そして Tim Berne の順にソロが展開されているとクレジットされているタイトル曲が、このアルバムの魅力が凝縮された演奏になっています。