2023年12月6日掲載

　恐らくは1990年代に購入した「Historic Tros Sesjun Radio Broadcast from 1989」との副題がついているアルバムです。

　Wikipediaによれば Sesjun とはオランダのラジオ局 Tros のジャズ番組で、1973年から1992年まで続いていたとのことです。そこに残された音源がCD発売されたのでした。

　かつてこの「今日の１枚」で1枚だけアルバムを取り上げた Rob Agerbeek は、ロブ・アジャービーク或いはロブ・アフルベークとカタカナ表記されている、ジャカルタ生まれでオランダで活躍したピアニストです。

　Ruud Brink、ルード・ブリンクは「オランダを代表するテナー・サックス奏者」との表現がよく使われるお方です。Wikipediaによればこのラジオ録音の翌年1990年6月に亡くなっています。

　共に1937年生まれの二人をリーダーにして、Harry Emmery のベースと、Jo Krause のドラムスでの、カルテットでの演奏です。

　ジャズの楽しさを分かっているベテラン二人だけあって、熱気溢れるジャズの醍醐味が詰まっている演奏です。それは観客の反応でも分かるものです。

　さて裏ジャケットの右下に、小さな文字で次のような記述があります。

Distributor for Japan: Kyoto Records in Kyoto

　京都レコードはそんなに多くを私は知りませんが、1990年代から2000年にかけて日本に欧州から輸入されたジャズCDに関わっていた会社との記憶があります。ジャケットに記載されるほどなので、それなりに力を持っていた会社なのでしょう。