Don Elliott Sings
Bethlehem原盤
1955年1月録音
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、300円で購入した作品です。
私は縁が薄いミュージシャンですが、ドン・エリオットはトランペットやメロフォーンを吹けば、ヴァイブを叩く、器用な方です。そしてエリオットは歌うのです。ステージで余興程度に披露する程度ではなく、アルバムを残しているのです。その1枚が本作品です。
生涯を通じて音楽に携わったエリオットですが、レコーディングという意味では1950年代半ばから後半にかけてがピークであったようです。20枚近くのリーダー作品を残し、サイドマンとして数多くのレコーディングに参加していました。
今日取り上げる1955年のヴォーカル作品は、スタン・ケントンやベイシーなどの大物ビッグバンドで活躍していたマニー・アルバムが編曲をおこなっています。
大過なく夕食を迎えられたような1日の終わりの、和やかな気持ちの雰囲気が漂う1枚です。本格歌手のような歌声の響きを期待するのは無理ですが、ささやきの落ち着いた歌声も捨てたものではありません。