Jaki Byard
July in Paris
Jazz Friends Productions原盤
1998年7月録音
ジャズ・ピアニストのジャッキー・バイアードは1950年台から活動し、1960年台にはミンガスやエリック・ドルフィー、ブッカー・アーヴィンやサム・リヴァースなどと共演を重ねました。リーダー作品も1960年にキャンディドへの録音を皮切りに、それ以降40年近くに渡り、リーダー作品を発表し続けました。
1999年2月11日に76歳でバイアードは亡くなりました。ウィキペディアによれば射殺されたとのことですが、不明な点があるようです。
パリのロンバール通りにある the Duc des Lombards は1984年にオープンし、今でもパリの主要なジャズ・クラブであるようです。このお店でジャッキー・バイアードが1999年7月24日と25日に行った演奏が、このライブ盤です。亡くなる半年前の演奏で、Wikipediaを見る限りでは、聴くことができるバイアードの最後の演奏のようです。
ファンキーさもあり、繊細さもあり、そして私がバオアードに感じるのはその人間味です。感情表現が実に豊かなことです。
この持ち味は76歳となってのこのパリでの演奏でも、輝いています。トリオでの演奏で進んでいき、最後の方でサックスが加わり、60分を超える演奏が終わっていきます。