John Coltrane Quartet
Live at the Showboat, Philadelphia, June 17
Rare Live Recordings原盤
1963年8月録音
コルトレーンのブートレグCDレーベルと言えば、1970年代のLP時代はインゴやヒストリカル・パフォーマンスでした。1980年代後半から1990年代初頭にはCD発売のエソルダンやマグネティックが、コルトレーン・ファンの心を掴んだのです。そして2000年代以降となれば、このレア・ライブ・レコーディングスが、その座を座ったと言えます。
諸事情で抜けていたエルヴィン・ジョーンズが黄金カルテットに戻り、1963年8月19日から25日にかけて、フィラデルフィアにあるショウボートに出演しました。日付は不明ですがこの期間の何処かで、6月と同様に、lan Sukoenig氏が携帯用の機材で録音していました。それが2006年にレア・ライブ・レコーディングスから、ブートレグCD2枚組発売されたのです。収録曲は次の通りです。(CD収録順)
Disc 1
Good Bait
Out Of This World
Mr. P.C.
Disc 2
Afro Blue(実際はThe Promise)
Solo Fragment
Impressions
なおこのCD2枚組には、1963年6月17日とクレジットされていますが、次の3つの理由で間違いであることが、発売直後から識者によって指摘され、今では8月19日から25日の間というのが共通認識になっています。
- 6月のショウボート出演は10日から15日
- 6月と8月のセットリストは大きく異なっており、このCD2枚組は8月のセットリスト
- 聴けるドラムス演奏はロイ・ヘインズではなくエルヴィン
各曲については、「今日のコルトレーン」をお読みください。
ここでエルヴィンが戻り、2ヶ月後の10月には圧巻の欧州ツアーを行った黄金カルテット、そして翌1964年には名盤2枚を作り上げていく黄金カルテット、その出発点のような熱演が詰まったCD2枚組です。