2022年12月8日掲載

Al Di Meola
Splendido Hotel
Columbia原盤
1979年録音

 お金をかけた豪華なホテルは世界に各地にありますが、「Splendido」なホテルとなると、豪華さの上に麗しい歴史があって使える表現なのでしょう。私が住んでいた香港ならばペニンシュラ・ホテル、ペナンならばE&O ホテル、そして今住んでいる横浜ならばホテル ニューグランドが「Splendido Hotel」ということになるのでしょう。

 さてアル・ディ・メオラの4作目はそんなホテルをタイトルにしたもので、豪華メンバーが参加しています。「Spanish Eyes」では何とレス・ポールが演奏しています。

 私はこの作品を、ペラ紙ジャケ5枚入箱で持っているので、ジャケに移るホテルらしき建物の名前はクレジットされていません。オリジナルのLP2枚組のジャケットならば、それが記載されていることでしょう。

 フラメンコの本場といえばスペインのアンダルシア地方、そこのホテルを検索して、ジャケのような「Splendido Hotel」を調べましたら、次の2件がそうかなと思いました。
ラス・カサス・デ・ラ・フデリア
パラシオ・デ・サンタ・パウラ

 さて本作品ですが、アル・ディ・メオラのギターの冴えは言うまでもなく、いくつもの情熱的な風景が浮かぶ曲を並べ、そこに絶妙なアレンジとなっている素敵な作品です。情景が浮かんでくる作品とは美しいもので、贅沢な1時間が味わえるアルバムです。
 その中で「Spanish Eyes」では、インターネットで見た先の二つのホテルを舞台にしての、いくつもの楽しい時が浮かんできました。