2019年4月7日掲載

Julius Hemphill
Flat-Out Jump Suite
Black Saint原盤
1980年6月録音

 ジュリアス・ヘンフィル(fl,ss)がオル・ダラ(tp)を加えて作った作品です。チェロにはヘンフィルと度々演奏いているAbdul Wadud、そしてWarren Smithがパーカッションを担当しています。

 この作品が新譜として発売されてから3年後ほどの時期は、私はエサ箱を漁っていた時期でした。しかし、このジャケには見覚えなしです。この作品に手を出す人がいなく中古流通が無かったのか、内容が素晴らしく手放す人が居なかったのでしょうか。 

 ベースとドラムがラフスケッチし、そこにジュリアス・ヘンフィルとオル・ダラが色彩を加えていくという、演奏の進行です。実験的な要素たっぷりなので、聴く方の集中力が続かない場面も多々ありますが、所々の煽情的な場面に目を覚まします。全体が突き進んでいく場面が多くあればと思いながら、演奏を聞き終えました。